✅ 要点まとめ(第1段階)

TCP Wrapper(ティーシーピー・ラッパー)とは、 UNIX/Linuxにおいて特定のサービス(デーモン)へのTCP接続を制御(許可・拒否)するアクセス制御機構です。

主に セキュリティ対策として使われ、接続元IPアドレスやホスト名に基づいてフィルタリングを行います。


🧠 第1段階:基本構造と動作の概念


📦 TCP Wrapperとは何者か?

項目 説明
正式名称 TCP Wrapper
提供されるコマンド tcpd(ラッパープログラム)、設定ファイルで制御
主な用途 TCP接続時のアクセス制御(IPベースの許可/拒否)
動作対象 inetd/xinetd経由で起動されるデーモン(例:telnetd, ftpd)
対象サービス例 telnet, ftp, rlogin, ssh など(systemd以前の環境が中心)

🔐 なぜ「Wrapper(包むもの)」なのか?


🎯 例:イメージ図(第1段階)

[クライアントPC]
    ↓ TCP接続(例:telnet)
[tcpd(ラッパー)]
    ↓ 許可なら → [telnetd起動]
       拒否なら → 接続拒否


⚠ 補足:systemdとの関係(第1段階)