✅ 要点まとめ

  1. Linuxでは rootユーザーはデフォルトで存在します。

  2. rootユーザー は「UID 0 を持つ特別なユーザー」そのもの。

    root権限 は「システム全体に対して無制限な操作を行える権限」で、rootユーザー以外でも昇格すれば得られます(=sudoなど)


🧠 詳細解説


① rootユーザーはデフォルトで用意されている?

項目 説明
存在 すべてのLinuxディストリビューションで必ず存在します。削除不可。
UID 常に 0(ゼロ)番のユーザーIDです。UID=0は絶対的な権限を持ちます。
ユーザー名 通常は root ですが、名前は変えられても UID=0 があればそれがrootとみなされます。
ホームディレクトリ /root(一般ユーザーとは別)
シェル /bin/bash/bin/sh(ディストリによる)

📘 例:/etc/passwd での root ユーザー行

root:x:0:0:root:/root:/bin/bash


② rootユーザー vs root権限 の違い

比較項目 rootユーザー root権限
定義 UID=0の特別なユーザー システム全体への操作権限
恒常性 常に存在、ログイン可能 一時的にも得られる
sudo必要? 不要(常にフル権限) sudo や su などで昇格が必要
root sudo apt updateを実行する一般ユーザー

💡 たとえば:

# rootユーザーで実行
#(ログインしているユーザー名が root)
rm -rf /etc/ssh

# 一般ユーザーが root権限で実行
sudo rm -rf /etc/ssh


🛡 なぜ区別されているのか?