Linuxでは rootユーザーはデフォルトで存在します。
rootユーザー は「UID 0 を持つ特別なユーザー」そのもの。
root権限 は「システム全体に対して無制限な操作を行える権限」で、rootユーザー以外でも昇格すれば得られます(=sudoなど)。
項目 | 説明 |
---|---|
存在 | ✅ すべてのLinuxディストリビューションで必ず存在します。削除不可。 |
UID | 常に 0 (ゼロ)番のユーザーIDです。UID=0は絶対的な権限を持ちます。 |
ユーザー名 | 通常は root ですが、名前は変えられても UID=0 があればそれがrootとみなされます。 |
ホームディレクトリ | /root (一般ユーザーとは別) |
シェル | /bin/bash や /bin/sh (ディストリによる) |
/etc/passwd
での root ユーザー行root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
比較項目 | rootユーザー | root権限 |
---|---|---|
定義 | UID=0の特別なユーザー | システム全体への操作権限 |
恒常性 | 常に存在、ログイン可能 | 一時的にも得られる |
sudo必要? | 不要(常にフル権限) | sudo や su などで昇格が必要 |
例 | root |
sudo apt update を実行する一般ユーザー |
# rootユーザーで実行
#(ログインしているユーザー名が root)
rm -rf /etc/ssh
# 一般ユーザーが root権限で実行
sudo rm -rf /etc/ssh