✅ 要点まとめ(第1段階)

「元のファイルへの参照(ショートカット)」を別ファイルとして作る仕組みです。

✅ 「中身を共有するハードリンク」に対し、「場所を参照するのがシンボリックリンク」


🧠 第1段階:シンボリックリンクの基本理解とハードリンクとの違い


🔗 シンボリックリンクとは?

項目 内容
読み方 シンボリックリンク(略:シンリンク)
別名 ソフトリンク(soft link)
本質 別ファイルに対する「パスの参照」
構造 ファイル名と「どこを指すか」という文字列を記録
実体 実ファイル(元)とはiノードが別

📁 ファイル構造イメージ

[real.txt] ← 実ファイル(オリジナル)

[link.txt] → real.txt を参照するシンボリックリンク


⚠ ハードリンクとの違い(整理)

比較項目 ハードリンク シンボリックリンク
iノード 同じ(中身共有) 異なる(リンク自体は独立ファイル)
削除時の影響 他のリンクが残っていれば中身は消えない 元ファイルが消えるとリンクは「壊れる」
跨ることが可能か 同じファイルシステム内のみ 異なるファイルシステムもOK
ディレクトリ対応 通常できない ✅ ディレクトリもリンク可能
表記 通常ファイルと区別がつかない l(リンクファイル)として区別可

🧪 第1段階での簡易確認コマンド(まだ操作はしない)

ls -l

出力例:

lrwxrwxrwx 1 user user  8 May  4 21:30 link.txt -> real.txt