ハードリンクと**iノード(inode)**は、Linux/UNIXにおけるファイルシステムの根本的な概念です。
✅ ファイル=「名前(ディレクトリエントリ)」+「中身(iノード)」のペアと考えると理解しやすいです。
項目 | 説明 |
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読み方 | アイノード(inode) |
正体 | ファイルの**実体情報(属性、データ位置など)**を保持する構造体 |
含まれる情報 | ファイルサイズ、所有者、パーミッション、更新日時、データブロックへのポインタ |
含まれない | ファイル名(名前はディレクトリ内の情報) |
📌 つまり、ファイル名は「ラベル」であって、中身(iノード)は別管理。
項目 | 説明 |
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定義 | 同じiノードを指す別の名前(ファイル名) |
特徴 | 元ファイルと完全に同じ。片方を消してももう片方が残る限り、中身は消えない |
逆:シンボリックリンク | 別ファイル名への「参照(ショートカット)」で、iノードは別になる |
[iノード#12345] ←── fileA.txt
←── fileB.txt(ハードリンク)
fileA.txt
と fileB.txt
は別名で、中身は完全に同じ