了解しました。

では最終回となる第3回：「ホスト側のディレクトリが見えていないのに chmod している」という構造的な誤解と、それに基づくトラブル例・対処法を解説します。

🔹第3回：「“見えていないのに操作する”という根本的な誤解と、その現実的な対処法」

✅ 要点まとめ

• コンテナ内から chmod や chown をしている対象が、**実は“ホストのものではない”**ことが多い
• マウントしていない限り、それは別物
• 「操作しているつもりの対象」が実際には存在しないか、コンテナ内の一時ファイルに過ぎない
• 対処法は：ホストに明示的にマウントし、実体を確認してから操作する

🧱 ① よくある誤解：「chmodしたのに反映されない！」

例：以下のような操作

# コンテナに入って
docker exec -it mycontainer /bin/sh

# この中で
chmod 777 /var/mnt/config

→ すると「chmod は成功したように見える」が……

ls -ld /var/mnt/config
drwxrwxrwx 1 root root 4096 May 17 /var/mnt/config

→ 実はこれは：

“ホストの /var/mnt/config”ではなく、“コンテナ内に存在する /var/mnt/config”

つまり、マウントしていなければ、

• 見ているのはホストのファイルではない