了解しました。それでは、第5章:オプションと応用的な使い方を、初心者にもわかりやすく、具体例と実行コマンド付きで一気通貫に丁寧に解説します。


📘 第5章:オプションと応用的な使い方

license-checker は単にライセンス情報を出力するだけでなく、状況に応じて出力対象を絞り込んだり、特定のライセンス条件に基づいて選別することも可能です。本章では、実務でよく使う応用オプションを中心に紹介します。


✅ 5.1 特定のパッケージだけを調べる

ときには、すべての依存ではなく「ある一つのライブラリ」や「その依存」だけを確認したいケースがあります。たとえば、express だけを調査したい場合です。

🚀 方法1:-onlyAllow(後述)と組み合わせる

これは特定ライセンス制限に使います。

🚀 方法2:-productionと併用して主要パッケージのみ確認

直接そのライブラリだけ、という指定はできませんが、フィルタリングするには出力後にgrepjqを使います。

🧪 例:chalk だけの情報を抽出する

license-checker --json | jq 'with_entries(select(.key | startswith("chalk@")))'

jqはJSON整形・検索コマンドです。chalk@で始まるキーを抽出します。


✅ 5.2 開発用依存を除外する方法

開発環境でのみ使用されるパッケージ(devDependencies)は、本番環境には影響を与えない場合が多いため、ライセンスチェックの対象から除外したいことがあります。

その際は --production オプションを使います。

license-checker --production