了解しました。それでは、第5章:オプションと応用的な使い方を、初心者にもわかりやすく、具体例と実行コマンド付きで一気通貫に丁寧に解説します。
license-checker
は単にライセンス情報を出力するだけでなく、状況に応じて出力対象を絞り込んだり、特定のライセンス条件に基づいて選別することも可能です。本章では、実務でよく使う応用オプションを中心に紹介します。
ときには、すべての依存ではなく「ある一つのライブラリ」や「その依存」だけを確認したいケースがあります。たとえば、express
だけを調査したい場合です。
-onlyAllow
(後述)と組み合わせるこれは特定ライセンス制限に使います。
-production
と併用して主要パッケージのみ確認直接そのライブラリだけ、という指定はできませんが、フィルタリングするには出力後にgrep
やjq
を使います。
chalk
だけの情報を抽出するlicense-checker --json | jq 'with_entries(select(.key | startswith("chalk@")))'
jqはJSON整形・検索コマンドです。chalk@で始まるキーを抽出します。
開発環境でのみ使用されるパッケージ(devDependencies
)は、本番環境には影響を与えない場合が多いため、ライセンスチェックの対象から除外したいことがあります。
その際は --production
オプションを使います。
license-checker --production