6. 確認作業とデバッグ

Dockerでネットワークやポート設定を行った後は、正しく動作しているか確認し、問題があればデバッグすることが重要です。この章では、ホスト側とコンテナ内部での確認方法、そしてトラブルシューティングの基本を具体例と例えを交えながら解説します。


6.1 ホスト側での接続確認方法

ホストからコンテナのサービスにアクセスできるかを確認するには、curlを使用します。curlはHTTPリクエストを送信して、サービスの応答を確認できる便利なコマンドです。

手順

  1. コンテナの起動:

    Nginxを使用した例として、ホストの8080ポートをコンテナの80ポートにマッピングして起動します。

    docker run -d --name test_ctr6 -p 8080:80 nginx
    
    
  2. ホストからアクセスを確認:

    curlを使ってホストの8080ポートにリクエストを送信します。

    curl <http://localhost:8080>
    
    

    期待する出力:

    NginxのデフォルトページのHTMLが表示されます。

  3. 結果の解釈:


6.2 コンテナ内での動作確認

コンテナ内でサービスが正しく動作しているかを確認するには、以下の方法を使用します。

1. コンテナ内部に入る

docker exec コマンドを使用して、コンテナ内部にアクセスします。

docker exec -it test_ctr6 bash


2. ポートのリスン状態を確認

コンテナ内でサービスが指定ポートで待ち受けているか確認するには、netstatコマンドを使用します。

netstat -tuln

出力例: