了解しました。それでは、第6章：ライセンス情報の補完と修正を、一気通貫で丁寧に、具体的かつ実務に役立つ形で解説します。

📘 第6章：ライセンス情報の補完と修正

license-checker を使って依存パッケージのライセンスを確認した際に、UNKNOWN や SEE LICENSE IN といった不完全な情報が出力されることがあります。

この章では、そのような不明ライセンスへの対応方法や、ライセンスの調査・修正・回避の具体的な流れを説明します。

✅ 6.1 ライセンス不明パッケージの調査方法

license-checker の出力に licenses: "UNKNOWN" や licenses: "SEE LICENSE IN LICENSE" といった表記が含まれている場合、機械的にライセンス情報が読み取れなかったことを意味します。

🧪 例：

"[email protected]": {
  "licenses": "UNKNOWN",
  "licenseFile": "/project/node_modules/legacy-lib/LICENSE"
}

🔍 調査の手順：

1. GitHubやnpmのパッケージページを開く
   • npm info legacy-lib を実行し、リポジトリURLを確認
   • 例：https://github.com/username/legacy-lib
2. LICENSE や LICENSE.txt ファイルの内容を目視確認
   • GitHubで「Code」→「LICENSE」または licenseFile のパスを直接開く
3. 明示されたライセンス名を特定
   • ファイル冒頭に「MIT License」や「GNU General Public License」などの表記があるか確認
4. 内容が独自ライセンスの場合、法務担当に相談
   • ライセンス全文の解釈が必要になるケース

📌 ヒント：

多くのOSSでは、GitHubの右上に「ライセンス：MIT」などのバッジが表示されているため、すぐに種類を把握できることもあります。