これまでの章でNFSサーバー (n) とクライアント (c) の両方に必要なツールをインストールしました。この章では、昨日の疑問の一つであった「まず1つのディレクトリを共有する」方法に焦点を当てます。NFSv3のシンプルな設定方法を、UbuntuとRHEL両方のサーバー (n) で共通の手順として解説します。
ここでは、192.168.1.100 (サーバー n) 上の /srv/nfs/data ディレクトリを、192.168.1.200 (クライアント c) に対してのみ読み書き許可で公開します。
nano /etc/exports:共有ルール(管理台帳)を記述する目的:
この作業は、NFSサーバー (n) の中心的な設定ファイルである /etc/exports ファイルを編集し、「どのディレクトリ」を「誰に」「どのような権限で」公開するかを具体的に記述することです。
例えるなら:
これは、NFSサーバー (n) の「共有ロッカー管理台帳」に、新しいルールを書き込む作業です。
「/srv/nfs/data という名前のロッカーは、192.168.1.200 という名前のクライアント (c) さんに、rw (読み書き可) で貸し出します」という一行を台帳に追加します。
どんな時に使う?:
NFSで新しいディレクトリを共有する場合、または既存の共有設定(許可するIPや権限)を変更する場合に、必ずこのファイルを編集します。
テキストエディタ(ここでは nano を例とします)で、/etc/exports ファイルを管理者権限で開きます。
sudo nano /etc/exports
sudo: 管理者権限で実行します。設定ファイルは一般ユーザーでは編集できません。nano: 初心者にも使いやすいテキストエディタです。(vi や vim でも構いません)/etc/exports: 編集対象の設定ファイルパスです。コマンドを実行するとエディタが開きます。ファイルの末尾に、以下の一行を追加します。
/srv/nfs/data 192.168.1.200(rw,sync,no_subtree_check)