NFSv3では /srv/nfs/data のような物理パスを「直接」クライアント (c) に公開しました。NFSv4では、このアプローチが根本から異なります。

NFSv4は、「仮想ルート (Export Root)」というたった一つの「総合エントランス」だけをクライアント (c) に公開します。サーバー (n) 側は、共有したい実際のデータ(/srv/nfs/data)を、この「総合エントランス」内の特定の場所(例: data ディレクトリ)に「接続(bind マウント)」して見せる、という間接的な手法を取ります。

この章では、このv4の仕組みを使い、サーバー (n) 上の /srv/nfs/data ディレクトリを共有する手順を解説します。この手順はUbuntu、RHELでほぼ共通です。(SELinuxの部分のみRHEL系特有です)


mkdir:v4仮想ルート(エントランス)の作成

目的:

NFSv4の「総合エントランス」として機能させるための、物理的なディレクトリ(フォルダ)をサーバー (n) 上に作成します。これは、NFSv4の fsid=0(仮想ルート)として指定するための「起点」となります。慣例的に /exports という名前が使われます。

例えるなら:

デパートの「1階 総合案内所(ロビー)」を作る作業です。NFSv4のクライアント (c) は、全員まずこのロビー (/exports) にアクセスすることになります。

どんな時に使う?:

NFSv4でNFSサーバー (n) を構築する際、最初に行う作業です。

コマンド例

NFSv4の起点(エクスポート・ルート)として使うための /exports ディレクトリを作成します。

sudo mkdir /exports

解説と結果


mkdir:仮想ルート内の「接続口」を作成