NFSサーバー (n) が準備できても、NFSクライアント (c) 側がNFSプロトコルを「話す」ための道具(ソフトウェア)を持っていなければ、サーバーに接続できません。この章では、クライアント (c) 側に必要なNFSクライアントツールをインストールし、サーバーの共有ディレクトリを接続するための「受け皿」となるディレクトリ(マウントポイント)を作成します。
[Ubuntu] クライアントツールのインストール目的:
Ubuntu (Debian系) のクライアント (c) が、NFSサーバー (n) と通信し、ファイルシステムをマウントするために必要な共通パッケージ(nfs-common)をインストールします。
例えるなら:
NFSサーバー (n) が「多言語対応の巨大倉庫(NFSサーバー)」を建てたとして、クライアント (c) は「NFS語(プロトコル)」の通訳アプリ(nfs-common)を自分のスマートフォン(OS)にインストールする作業です。このアプリがなければ、倉庫の受付(NFSサービス)と会話ができません。
どんな時に使う?:
NFSサーバーに接続したいすべてのUbuntuクライアントマシンで、mount コマンドを実行する前に必ず一度だけ実行します。
まずパッケージリストを更新し、NFS共通パッケージをインストールします。
sudo apt update
sudo apt install nfs-common
sudo apt update:
nfs-common の最新バージョンをインストールできるように準備します。sudo apt install nfs-common:
nfs-common: このパッケージには、NFSクライアントとして機能するために不可欠なツールが含まれています。具体的には、mount コマンドがNFSを扱うためのヘルパープログラム(mount.nfs)や、NFSv4のIDマッピング(idmapd)などが含まれます。nfs-kernel-server(サーバー用)は不要です。クライアント (c) は nfs-common だけで十分です。nfs-common と、NFSの動作に必要な rpcbind などの依存パッケージがクライアント (c) にインストールされます。[RHEL] クライアントツールのインストール目的:
RHEL (Rocky/Alma Linux) のクライアント (c) が、NFSサーバー (n) と通信するために必要なパッケージ(nfs-utils)をインストールします。