Part 1では、毎日の開発サイクルを回すための基本的なコマンドフローを学びました。コードに変更を加えて、その記録をチームと共有する流れはもうマスターしましたね。
Part 2では、もう少し視野を広げます。自分が今どこで作業しているのかを確認し、過去の記録(歴史)を旅する方法、そしてPart 1で作成したブランチ(自分専用の作業スペース)での作業が完了した際に、その成果をメインの歴史に合流させる方法を学びます。これらのコマンドは、Gitというタイムマシンをより深く理解し、自在に操るための鍵となります。
作業に夢中になっていると、「今、どのファイルが変更されているんだっけ?」「一つ前のコミットでは何をしたかな?」と確認したくなる時があります。そんな時に使うのが、状況を把握するためのコマンドです。
git status
:現状の確認</h3>目的: 「作業ディレクトリ」と「ステージングエリア」の状態を表示します。変更されたがまだadd
されていないファイル、add
されたがまだcommit
されていないファイルなどを一覧で確認できます。Gitを使っていて迷ったら、まずこのコマンドを打ちましょう。
例えるなら: 自分の研究室の机の上と掲示板を一度に見渡し、「書きかけのメモはこれで、掲示板に貼った報告用の資料はこれだな」と状況を整理する行為です。
現在のブランチや、追跡されていないファイル、変更されたファイルの状態などを表示します。
git status
git add
やgit commit
など)のヒントも示してくれるので、非常に便利です。git log
:歴史の閲覧</h3>