了解しました。

netstat は非常に基本的かつ重要なネットワーク診断コマンドです。

ここではまず 第1段階:netstat の構文、出力内容、オプションなしの場合の基礎理解 に絞って丁寧に解説します。

特に「オプションをつけない場合と比較して、何が変わるのか?」 に重点を置きます。


◆ 第一段階:netstat の基本理解と出力形式


✅ netstat とは?

netstat は「ネットワーク接続、ルーティングテーブル、インタフェース統計など」を表示する多機能なネットワーク状態確認ツールです。

Linux, Unix, Windows でも使える標準的なコマンド(ただしLinuxでは後継は ss


◉ 基本の書式:

netstat [オプション]


🔧 オプションなしで実行:

netstat

✅ このときの出力内容:

項目 説明
Proto プロトコル(TCP, UDP など)
Recv-Q 受信バッファのキューに残っているデータ量
Send-Q 送信バッファに残っているデータ量
Local Address 自ホスト側のIPアドレスとポート番号
Foreign Address 相手側のIPアドレスとポート番号
State TCPの状態(LISTEN, ESTABLISHED など)

📌 例:

Proto Recv-Q Send-Q Local Address           Foreign Address         State
tcp        0      0 127.0.0.1:3306          0.0.0.0:*               LISTEN
tcp        0      0 192.168.1.100:22        192.168.1.10:52014      ESTABLISHED